ブリリアンビル before・after

昭和39年竣工(築52年)建物の改修工事+耐震補強工事


before

基本計画

既存計画概要

 間口5m×奥行19mの敷地の事業性として1階店舗に重点をおいている。間口をできるだけ広く確保すること、そのため上層階事務所のメインの出入り口が狭くなり身体を斜めにして通る通用口とかしてしまっていた。現在、1階テナントのラーメン店が退去し空き室となっている。

★テナント階の構想

 事務室階はY方向中心部にEV、階段、水廻りを設置しテナント2室の配置としている。

★共用部

 トイレは和式大小両用便器で且つ、男女兼用としている。

★テナント室設備

 テナント室は当初、水冷式空調設備、ガス配管、電気配電盤、メーターボックスが配置されている。通信機器、消防感知器等は露出配管。

★建物構造計画

 構造 RC造 6階建

★耐震診断結果

 Is値:0.6以下 X方向 1~5階

 耐震補強設計は柱・梁の補強及びスリット採用とし、ブレス取付は不可として設計。耐震補強設計としてブレス無しは初めてのケースとの評定機関のコメントがあった。

 柱・梁の補強が1階に集中するためテナント室としての利用が難しいため店舗入口の工が必要とされた。

after

基本計画

1.上層階事務所テナントを重点とする設計及び1階テナントの利用として客が入りやすい設計とする。

2.アプローチの基本的な見直し改善。

3.近年オフィスビルと遜色ない設計。

★共用部

 玄関ホール、オートドア、監視カメラ、エレベーター天井

 改善(明るさ+高さ)、EVホールのイメージチェンジ。

 共用部水廻りは洋式便器・ウオッシュレット・暖房便座・

 手洗器等の改善、男女別トイレとした。

★テナント室

 テナント事務室は空室からOAフロアの採用、LED照明器具

 取付、高速道路側テナント室窓サッシは2重サッシ取付、

 換気扇は全熱交換器に交換とした。

★増厚給水設備

 経年から給排水設備は全て既存撤去、更新工事をおこおな

 った。給水方式は既存地下ピット受水槽閉鎖、高架水槽撤

 去とし、現基準に合わせた増厚給水方式に改良した。

★ガス利用の見直し

 既存ガス管は全て撤去し1階のみの利用として引込工をおこなった。

★電気設備

 電気高圧線はキャビネット交換及び各階共用盤、分電盤等

 の変更及び更新をおこなった。共用部の照明器具は全て

 LEDに取り替えた。