設計コンサルタント

設計者は常に委託者側の立場であり、その要望をまとめ、建物調査結果を含め経験と知識を活かし工事内容をまとめていきます。尚、設計者(一級建築士)はその経験と設能力のもと、法規制を充足し生活に必要とされる諸々の提案が可能です。

「Tお花茶屋」の場合、近所のマンションに引けを取らない建物にしたい!との要望の元、廊下外壁にタイルを貼ろう!廊下床、バルコニー床は長尺シート貼り、通用口扉をオートドアに変更!防犯を兼ね録画できるインターホン取付、給水は都の指導もあり受水槽を止め増圧給水方式に改善、その跡地を倉庫又は自転車置き場へ利用等、提案及び資金計画を行います。

 

コンサルタントの立場

上記の提案を施工業者(設計施工一貫委託の場合)が行うと修繕委員会として中々決めづらいものです。

工事予算を含め躊躇してしまいます。又、施工業者は工事予算に合わせた施工範囲の提案を行わざるを得ません。

管理会社主導の修繕計画は基本的に長期修繕計画に従い、予算に合わせた忠実な提案を行います。思い切った改善提案は業務が増え、予算が増額となるため難しい立場です。

 

設計コンサルタントは予算5000万円としても、予算は別として必要とされる工事項目を総て計上し修繕委員会に提示します。例へば工事費6000万円必要となれば仕様検討、業者選定(見積合せ)を経て工事予算と工事内容を守ります。

施工業者(設計施工)へ委託の場合。工事予算5000万円として、工事内容から概算6000万円になったとして、減額案や出生値引きして予算に合わせたとしても利益を含めた工事内容の提案をせざるを得ません。

たとへ好意的な思い切った提案や無理なサービス工事費でも判断に難しいものがあります。

やはり大規模修繕工事は設計コンサルタントの採用をお薦めいたします。

 

 

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3兄妹70代で新築同居、築14年90才になりました!

 それぞれ独り身になった兄妹3人(70才代)が同居することを決心し、阿佐ヶ谷に老後の住まいとして設計、新築しました。毎年定期的な連絡をとっていたのですが、気付かないうちに皆さん90才代とは設計者としても驚きでした。

トイレ、浴室等は高齢者仕様とし、宅配便の受け取り等日常生活は簡便なものとし、今ではホームエレベーターの有り難味がわかるとのことでした。兄妹が子供の頃を思い出し何年か一緒に過ごせればと考え、設計の楽しさや建築中の定例会議、現場での担当者との打合せ、いろいろな専門職人の仕事手際などを楽しみ、出来上がった老後のすまいでした。一応、当初の目的達成!さあ、これからの生活をどうエンジョイしていくかです。7月29日